こんな悩みありませんか

 更生相談所による判定に従って装具業者から靴型装具を購入し、適合判定を受けてはいても満足できず、業者に訴えてもこれ以上の改善は無理と言われた、等々。

 また、疾患による変形で履ける靴がなく、医師の指示で病院専属の装具業者に靴型装具を作ってもらったが痛くて歩けず、業者が手直ししても結局履けるものにならなかった、等々。 

 あるいは、短下肢装具などの装具の作製指示が出ているが、できれば、装具なしで対処できる靴の作製ができないか、等々。 

 そして、意外に多く、軽視されがちなのが、病院や手帳で短下肢装具などを作ったが、履いて歩ける靴がない、あるいは、装具用として一緒に購入したが、歩きにくい、装具業者や医師に相談しても、装具をつけているのだからしようがないと言われた、等々。

 以下の事例は、全て実際にご相談をお受けした方たちの実例です。
 どのケースについても、100%の満足をいただけているかどうかは別として、少なくとも、何らかの対処によって、喜んでいただくことができています。

病院で医師の指示で提供されたが・・・

病院で、医師の指示で「治療用装具」として提供された「靴」が痛くて履けない、あるいは、提供された下肢装具を付けて履ける靴がなかったり、一緒に提供された靴では歩きにくい、というようなお悩みはありませんか ?

「靴型装具」や「補正靴」が使えない

  • リウマチによる足趾の変形 のため、病院で義肢装具士が作った靴型装具を何足も提供されているが、 どれも痛くて歩けない。
  • 変形性股関節症 のため、脚の長さが左右で異なり、病院で義肢装具士が市販の靴の片方に高さを付けたものを提供されたが、 歩きにくく、腰も痛く使えない。
  • 後脛骨筋腱機能不全症(強度の扁平足)による足関節の腫れ、痛み のため、病院で義肢装具士が作製した靴型装具を提供されたが、 痛くて歩けない。
  • 先天的膝疾患により片膝関節を屈曲状態で固定している ため、病院で義肢装具士が底の厚さが違う靴を作り提供されたが、 歩くことができない。
  • 足関節亜脱臼で市販の靴が履けない ため、病院で義肢装具士が靴型装具を作製し提供されたが、痛くて歩けないため、 何度も調整してもらうも改善せず、結局履くことができない。
  • 多発性筋炎による筋力低下で歩行しにくいため、医師の指示で、義肢装具士の在籍する靴店で靴型装具を作ったが、 重くて全く使い物にならない。
  • モートン病による足底、足趾関節の疼痛 のため、医師の指示で治療用靴型装具を義肢装具士に作製してもらったが、 痛くて長く歩くことができない。
  • ポリオにより、荷重時の強度の回外で歩行が困難 なため、病院で医師の指示で治療用靴型装具を義肢装具士に作製してもらったが、 回外を抑止できず自立歩行ができない。
  • 糖尿病による知覚麻痺があり、シャルコー関節症で足関節変形のため、 過去に治療用靴型装具も補装具制度での靴型装具もそれぞれ別の義肢装具士に作製してもらったが、足に合わず、潰瘍になる危険性もあり使えない。
    現在は、やむなく短下肢装具を装着して市販靴を履いているが、安心して歩くことができない。

「しょうがない」で済まされがちな装具を付けて履ける靴がない等々

  • 脳梗塞の後遺症で片麻痺 になり、病院で義肢装具士が足関節固定の短下肢装具を作ったが、硬く、痛いだけではなく、 提供された靴も不安定で、歩けない。
  • 手術の後遺症で片麻痺 になり、病院で義肢装具士が作った下肢装具を提供され、自立できて、歩くことも可能になったが、 装具で膝が曲がらないため、提供された靴や市販靴では歩きにくい。
  • 脳出血による片麻痺 のため、病院で義肢装具士に下肢装具を作ってもらったが、家の中で使うにはまだしも、 装具を付けたままで履ける靴がなく、片足はベルトで止めるサンダルを履いている。
  • 脳出血による片麻痺 のため、病院で義肢装具士が作った下肢装具を提供されたが、 履ける市販の靴がないので靴屋でオーダーシューズを作ってもらったが、不安定で長時間歩くことができない。
  • 進行性の内反尖足変形 のため、病院で義肢装具士が進行抑止のための矯正用短下肢装具を作製し、装具用靴と共に提供されたが、 痛みがあるだけではなく、不安定でしばしば転倒し、歩行が困難。
  • パーキンソン病により片足に麻痺 があり、病院で義肢装具士が短下肢装具を作り提供されたが、装具を付けて履くために、 大きさの違うスニーカーを2足買って片足ずつ履いており、装具に合わせたサイズのため足には合っていないので、歩きにくい。
  • 脊柱管狭窄症の手術の後遺症 で、右下垂足、左足趾麻痺があり、病院で右足関節固定のサポーターを提供され、装着してスニーカーを履いているが、 足首が不安定で安心して歩けない。
  • モートン病 のため、病院で義肢装具士が作った患足のみの足底装具を提供されたが、足の痛みが改善しないだけではなく、 使い続けるうちに腰が痛くなった。
  • 進行性難病のため、筋力が低下 し、病院で義肢装具士が下垂足用の装具を作り提供されたが、硬く、痛みが出るため使えない。 歩ける靴はもちろんない。

身障者手帳で提供されたが・・・

  • ポリオによる片麻痺、内反尖足変形 のため、補装具制度で靴型装具を多くの義肢装具士に繰り返し作ってもらったが、 痛みなく、また跛行なく歩ける靴がない。
  • ポリオによる内反足、4cmの脚長差 のため、過去に3回補装具制度で義肢装具士に靴を作ってもらったが、 歩きにくいためほとんど使用できず、結局靴店で尖足補高した靴を履いているが、着地時の強度の回外で歩行が困難な上、外側部の胼胝による痛みも強い。
  • 先天性股関節脱臼 のため、脚の長さが左右で異なり、補装具制度で義肢装具士に靴を作ってもらったが、 底の厚さが違うだけの靴で、歩きにくいだけではなく、痛くて歩けない。
  • 脊椎側彎症、空洞症で脚の麻痺と脚の長さの違い があるため、補装具制度で義肢装具士に半長靴靴型装具を作ってもらったが、痛くて歩けない。
  • くも膜下出血による片麻痺 で、補装具制度で義肢装具士が作った足底装具を、輸入靴に入れたものを購入したが、痛くて歩けない。
  • 幼少時の股関節固定術による歩行困難 のため、病院、義肢装具業者、オーダー靴店等々で、数限りなく、公費、自費で靴を作ったが、 いずれも履いて歩くことができない。
  • 子供の頃からの内反足で何度も手術 を受け、かつて支給された下肢装具も不具合だったので、何とか市販の靴でしのいできたが、 足首の歪みが強くなり、長い距離を歩くのが苦痛になってきた。
  • 前足部切断で足根中足義足の判定を受けている が、下肢血流障害のため主治医が義足による擦傷の懸念から、 義足なしで歩行が可能な足底装具と靴型装具の組み合わせ補装具の処方を出したが、判定医の判断で支給申請が却下された。
    判定の義足については、術後に使用した仮装具による擦傷が深刻化したので、主治医の懸念に従い申請していない。 

病院に通っているが・・・ 

  • リウマチによる足趾の変形を手術で整形し、市販靴が履けるようになった が、歩きにくいだけではなく、痛みと共に変形が進み、 歩けなくなってきた。
  • リウマチによる足趾の変形で履ける靴がないため医師と相談した が、病院では中敷しか作れない(義肢装具士は靴型装具を作らない)ので、 手術をするか、靴店に相談するように言われた。
  • 20数年来のリウマチで、MP関節崩壊、足趾変形、強度の痛みのため歩行困難であるも、医師からは靴型装具についての情報はなく、 市販のサンダルにベルトを付け替えてもらい使用しているが、近所への外出にも苦労している。
  • リウマチのため、足趾関節固定手術 を受け、病院では医師の指示で足底装具を義肢装具士から提供されているが、 靴は市販の靴を履くように言われている。
    足底には胼胝ができ、血流障害のため潰瘍になりやすく困っている。
  • リウマチによる足部変形、関節痛 のため、病院で医師の指示で足底装具を義肢装具士から提供されたが、靴は作製できないと言われ、 市販の大きめのスニーカーを購入して履いているが、足底の痛みも強く、長く歩くことができない。
  • 脊髄小脳変性症 のため、歩行時ふらつき転倒しやすく歩行困難であるが、医師からは、 病院では靴は作れない(義肢装具士は靴型装具を作らない)ので靴店に相談するように言われた。
  • 子供の頃から扁平足 と言われ、酷い外反母趾で、足裏には大きなタコができており、病院でタコを削っている。
  • 靴店で、外反母趾でも履けるという靴を何足も購入したが痛くて履けず、医師は履く靴がないのなら外反母趾の手術をすれば良いとしか言わない。
  • 若い頃から扁平足と外反母趾が酷く、履く靴に困り健康靴専門店で勧められた靴を履いているが、痛みが強くなり、 整形外科で診てもらったところ、貼り薬を処方され、外反母趾の手術を勧められた。
  • 先天性両内反足で前足部の変形も大きいが、幼少時より靴型装具が痛くて歩けなかったため、市販靴で通しており、 ドイツ靴店でも作ったが合う靴がない。
    足底に潰瘍ができ、医師から、このままでは皮膚移植することになるので、靴を代えるように勧められた。
  • 片麻痺のため、義肢装具士に提供された装具と靴を使っていた糖尿病患者 が、装具使用のためと思われる潰瘍が悪化し足趾切断に至り、 医師から、義肢装具士ではない専門の靴技術者に相談するように言われた。

病気でも身体障害でもないが・・・

  • 知的障害者施設の職員から、利用者の歩き方が不自然で、市販靴では不安定で胼胝もできているが、 何か歩容を改善できる履物はないだろうか、身体障害でないため補装具費支給の対象にはならないし、 病気というわけではないので治療用ということにもならない、との相談。
  • 高齢者施設利用者の家族から、施設ではリハビリシューズを履いているが、不安定で実際に転倒したこともあるので、 足運びが不自由でも安定して歩ける履物はないだろうか、との相談。 
靴型装具の悩み相談室・福岡